【レポート】海士町に学ぶ「地域の行政の役割」とは?

【レポート】海士町に学ぶ「地域の行政の役割」とは?


伊根町の未来を考えるおちゃやのかかミライプロジェクト

イベント2回目となる11月22日(水)は町役場の向井さんを呼び「海士町研修プチ報告会」を開きました!報告会は色々意見が飛び交い、結局30分延長。

話の中で色々学ぶことが多かったのでレポート風にまとめてみました。

海士町とは…
島根県隠岐諸島にある人口約2300人の町。主要な産業は農林水産業。
地域振興の先進地として知られ、「隠岐牛」のブランド化やCAS凍結システム導入による海産物の鮮度向上など様々な産業振興の取り組みが行われており、雇用創出や定住者の増加などの効果を挙げている。

町職員の方の積極性がすごい

向井さんは海士町研修を終え、「町職員が積極的に現場に関わって行く姿」が印象に残ったそうです。

海士町では役場を「住民総合サービス株式会社」と位置づけ行財政改革と産業創出に取り組んでおり、次々新たな商品・サービスが生まれています。その中で役場の職員が果たす役割は多く、時には東京に商品の営業に行くこともあるとか。「行政の職員がどこまで民間事業に関わるべきか」という問題はありますが、小さな町とはいえ行政がそこまで地域の課題を共有できているのは見習うところがあるのではないでしょうか。

特産品となった「島じゃ常識 さざえカレー

そして海士町でそれを可能にしているのは「現場と職員の距離の近さ」が大きいのではないかとのこと。例えば海士町のフェリーターミナル「きんにゃもんにゃセンター」には、観光協会とともに、海士町役場の産業三課(交流促進課、地産地商課、産業創出課)が入っています。それにより情報の共有が自然とできるし、現場の課題をリアリティを持ってつかむことができます。

高校生からの1本の電話

エピソードを語る向井さん

また海士町では住民と職員の距離も非常に近いようです。向井さんが海士町でのこんなエピソードを話してくれました。

海士町の役場の方に案内されながら、向井さん達が現地の視察していた時のこと。海士町の役場の方に1本の電話が。何やら相談に乗っている様子。ちょっと気になったので電話の相手を聞いてみるとなんと島の女子高生からの電話でした。内容は現在進めているプロジェクトで壁に当たってしまったので、その相談だったとのこと。海士町では隠岐島前高校という高校が独自のカリキュラムで教育を行なっており、生徒自身が地域で何かしらのプロジェクトを進めていることもあります。その相談を生徒から直接、役場の職員にするということはそこに信頼関係があるということ。住民さんとの距離の近さが表れてるエピソードですね。

変わっていく地方行政の役割

イベントは盛り上がり、話題は海士町から伊根、地域全体へ

海士町の話を聞いていて、この役場は「職員が自ら動き出すような環境を作っている」のではないかと思いました。指示されたこと、頼まれたことをするだけではなく、職員自身が考え、行動していくことが尊重されている。そんな印象を受けました。会場からも「まち全体での一体感があるように感じた」「職員さんの本気度がすごい」などの感想も聞かれました。

日本全体で人口減少が始まりつつあり、その先頭に立たされている「地域」。今後は「地域の消費者」とされていた都市でも人口減少が始まり、地域社会の構造にもさらなる変化が訪れるでしょう。その中で地方行政の役割も、確実に変化が求められているのではないでしょうか。

もっと海士町について詳しく知りたい方はこちらへ

島根県海士町に人が集まる秘密とは? 「役場は住民総合サービス会社」という山内道雄町長の改革
http://www.huffingtonpost.jp/2013/11/07/ama_n_4232760.html

灯台もと暮らし海士町特集:
http://motokurashi.com/shimane-amacho/20150410

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